美育文化ポケット 第37号 発刊しました。

第37号 2023 Spring

目次


2023 Spring 目次

1 アート県を巡って、現代美術と
名建築に出会う旅をぜひ 三井文博

2 pocket meeting in tokyo
探究がつなぐ
明日の保育・教育
秋田喜代美さん(学習院大学)
山岸日登美さん(まちの保育園・こども園)
木村典之さん(「地域の色・自分の色」研究会)

12 curriculum design
カリキュラム・デザイン25
特集アート×health
槇 英子+馬場千晶+秋山道広

21 curriculum design
こどもと先生のおどうぐばこ

22 biiku-navi report
美育NAVI訪問レポート32
造形で受け継がれる
エールこども園の「文化」
エールこども園(大阪府) ナビゲーター:羽溪 了

29 art in life
「つーちゃんの夕焼け」 馬場千晶

30 連載 Nature Arts in LIFE⑨
花は咲く 磯部錦司

32 連載 アート in SPACE⑫
聖徳大学(千葉県) 渡邉裕樹

34 連載 こどもなーとのアトリエリスタだより①
アトリエリスタとして
環境の設定にこだわっている部分は?
野口真利名 松井七海 和泉 誠

36 practice 実践ポケット【保育園】
「出会い」「つながる」「つなぐ」
──「まちってなあに?」プロジェクトより 山岸日登美

38 【幼稚園・小学校】
「色」を通した遊びと学び 木村典之

40 exploration in to the art of infants
連載 幼児造形の森21
触覚教具(その5「) ハーロウの動物実験」が示すこと
水島尚喜

41 beautiful and pleasant things for children and us
連載 うつくしいこと たのしいこと⑤
「“あげる”こと」 佐藤賢司

42 drawing&painting こどもの絵を聴く

42 【幼児の部】井口佳子 43 【小学生の部】 大櫃重剛

44 Q&A 連載 こどもが育つ造形Q&A
花原幹夫+大泉義一
裏表紙 僕がみつけた、アートに現れる娘の世界①
「娘が描いたパターンたち」 鈴木 純

 

pocket meeting
秋田喜代美さん

あきた きよみ/教育学者 保育学舎

探究の出発点は、「何だろう」と気づくこと。
やがてさまざまなことに
親しんでいくのだろうと思います。

あきた きよみ(学習院大学 教授)
教育学者・心理学者 東京大学名誉教授
1957年生まれ 大阪府出身 東京大学文学部卒業後、銀行員、専業主婦を経て、東京大学教育学部に学士入学、教育学博士。東大初の女性学部長(教育学部)となったほか、東京大学附属発達保育実践政策学センター初代センター長、「ブックスタート」立ち上げをはじめ、こどもが育つ環境を園・学校・地域全体でつくるさまざまな活動を続けている。
『美育文化ポケット』も創刊時から応援していただいている媒体のひとつ。
著書/『園内研修でもっと豊かな園づくり 学びが広がる・深まる』(中央法規出版)『読書の発達過程 読書に関わる認知的要因・社会的要因の心理学的検討』(風間書房)『読書の発達心理学―こどもの発達と読書環境』(国土社) 『学びの心理学―授業をデザインするー』(左右社)『保育をひらく「コミュニティコーディネーター」の視点 子どもと共に、園と町をつなぎ、育む』(フレーベル館)監修/『あらゆる学問は保育につながる』(東京大学出版会)『「科学する心」をはぐくむ保育』(学習研究社) 『こころを育てるおはなし101』(高橋書店)

pocket meeting
会場とオンラインの同時開催となった2022年のポケットミーティングin東京。
今回のメインゲストは、長年こどもたちの成長に関わるさまざまな課題に取り組んでこられた秋田喜代美先生。
〈まち(社会)とこども〉について共に研究活動を続けてこられた山岸日登美先生、木村典之先生と共に、こどもたちの
〈探究〉する姿を掘り下げ、こども同士が、またこどもと大人がat 聖心女子大学 、共同で創造していく世界の広がりを伝えます。

この子はこんなにも試行錯誤をしながら「登る」ことを探究しています。

こどもは生まれつき主体的な存在。
大人は、時にそれを阻む存在になってはいないだろうか
 人はどんなに時代が変わっていっても、昔も今も、探索・探究し、挑戦する存在。考え、関わり、問い、答えることのできる主体的な存在だと私は思っています。
 現代はAIが驚くような速さで進化していますが、AIに使われる消費者を育てるのではなく、新たなものを生み出していく側のこどもたちを育んでいきたい。そのために、今いっそう〈探究〉が重要な意味を持っているのではないでしょうか。
〈探究〉とは、人が人たる根幹ではないか。そしてやはりこどもにとっては、体を通し、実感を持って学んでいくのが大事なことなのではないか——。そこでみなさんには、今日最初に、短い動画を見ていただこうと思います。

動画内容:おむつをしたハイハイ期の赤ちゃんが、板敷の大きな遊具の坂を登ろうと何度も挑戦している。登っては滑り、また登り、トコトコ歩きの仲間が登る様子を真似て、違う方向から登ってみるなど、試行錯誤を続けている。
 動画に映っているのは、何度滑り落ちても坂を登ろうとする赤ちゃんでした。あの子を見ていると「なんだか私の人生に似ている。登るより滑り落ちているときのほうが多いかもしれない」なんて思ったりしますが(笑)、この子はこんなにも試行錯誤をしながら〈登る〉ことを探究しています。まさにこの赤ちゃんのような、「主体としてのこどもの姿」が、今日〈探究〉ということを考えていく出発点になるのではないでしょうか。

…続きは本誌で


●書籍のご購入・お申し込み