季刊誌『美育文化ポケット』 世界児童画展 公益財団法人美育文化協会 美術教育、授業実践、研究論文
美育文化ポケット8号 美育文化ポケット8号





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第18号裏表紙

美育文化ポケット 美育文化ポケット

さまざまな形や色の石。好きなものを選び、思い思いに発想し見立てていきます。
それらを自分で作った木箱に入れさらに描いたり構成したりと表現を楽しみました。
〈自分だけの世界〉へ思いが込められた、 素敵な箱のできあがりです。
(東京都江戸川区 明福寺ルンビニー学園造形教室)






第18号 しあわせな「三つのめあて」
児童文学者 岡田淳

 38年間、西宮の小学校で図工の先生をしてきました。
 あるとき、小学校というところにこどもたちを集めて図工の授業をするというのは、つまるところ何をめざしているのだろうか、自分はどういうめあてでやっているのだろうか、と考えました。自分のことばで整理してみたかったのです。すると、こうなりました。

①絵を描いたり物を作ったりすることが好きになること
②そのなかで、あの子やるなあと思えること
③そのなかで、自分もやるなあと思えること

 ことばにしてしまうと、いろんなことが考えやすくなりました。例えば、絵の具を忘れてきた子にどう言うか。これは自分がその子ならどうしてもらえば絵を描くことが好きになる可能性が高いかと、まず考えます。先生が絵の具を貸してくれるというのがいいんじゃないか。けれど、その子にはちがう考えがあるかもしれない。そこで「きみに絵の具を貸してあげたいと思うけれど、どうしたい?」と言 ってみる一ー。というふうに、教材や授業を考えるときや、こどもが何か質問してきたときなど、どうしようかと思ったら、この三つのめあてに相談することにしました。
 ①で大事なのは、ぼくもこどもたちもわくわくできる授業であること、②と③では、みんなそれぞれちがうからそれぞれのゴールもちがう、とわかりあえることがポイントでした。
 考えてみれば、このめあては「絵を描いたり物を作ったり」のとこ ろに「言葉を話したり聞いたり読んだり書いたリ」とか「数を使ってものごとをとらえたり考えたり」とか「音を聴いたり作ったり合わせたり」とかに変えれば、すべての教科での、しあわせな出会いにあてはまるなあと思っています。



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