美育文化ポケット 第50号 発刊しました。

第50号 2026 Summer

目次 contents


1 造形教育は永遠の問いの中にあるかもしれない
藤澤英昭

2 special feature 特別企画
世界のこどもの絵50

18 curriculum design
カリキュラム・デザイン㊳
特集 生活素材とリサイクル素材
ひらめきが生まれる
槇 英子+馬場千晶+秋山道広

26 curriculum design
こどもと先生のおどうぐばこ

27 art in life
僕がみつけた、アートに現れる娘の世界⑭
オオイヌノフグリのマニキュア
鈴木 純

28 連載 Arts in LIFE アトリエリスタがいる園②
アトリエリスタが紡ぐ世界
─炎の循環、アートの輪─
磯部錦司

30 連載 アートin Materials①
こども素材センター(東京都)
渡邉裕樹  

32 連載 0・1・2歳児と名づけようのない遊び⑥
触る・感じる・向き合う
辻 麻美 和泉 誠  

34 practice
実践ポケット【こども園】
沖縄の園庭での砂遊び
─色砂から想像をふくらませて 
外間尚美

36 【幼稚園】
あそびむらの生活から 
渡辺恵子

38 【小学校】
「ハ! ギレ~なぬの!でなにしよう」
古家美和

40 before art
連載 美術に出会う前の美術⑨
一つの石から
岩崎 清

41 beautiful and pleasant things for children and us
連載 うつくしいこと たのしいこと⑱
「しめすこと+(プラス)」
佐藤賢司

42 drawing&painting こどもの絵を聴く
42 【幼児の部】佐瀬裕子
43 【小学生の部】金子優人

44 Q&A 連載 こどもが育つ造形Q&A
羽溪 了+鈴木光男

裏表紙 連載 いーことかんがえた!⑥
「ぐっ! ぱちん! ぎゅぎゅぎゅ!」
こやまこいこ

美育文化ポケット50号特別企画
世界のこどもの絵 50

『美育文化ポケット』は通巻50号を迎えました。
本誌を発行する美育文化協会の主要事業の一つが、半世紀以上続く「世界児童画展」です。この節目に、56回展(2025年募集)の海外作品を手に取りながら、こどもの絵について考えていきます。
大橋 功+槇 英子+馬場千晶+秋山道広
TEXT BY OHASHI ISAO/和歌山信愛大学 教授(P3,12-15)
MAKI HIDEKO/東京家政大学 特任教授、淑徳大学 兼任講師(P6,7,14,16)
BABA CHIAKI/昭和学院短期大学 准教授(P5,10,1 )1
AKIYAMA MICHIHIRO/芦屋市立打出浜小学校 教諭(P4,8,9)


こどもの絵が語る美しい未来

 1970年に始まった「世界児童画展」は、すでに50周年、55周年を過ぎ、今日に至っています。現在は、国内外合わせて7万点を超え、そのうち約4万点近くが、海外の約40か国から届けられます。私たちは、こどもが自ら表したい、伝えたいと描いた作品に優劣などあり得ないと思いながらも、便宜上審査をし、作品を選んでいます。

 そこで、みなさんに届けることのできなかった作品を、今一度じっくりと見直しながら、日々刻々と変化する、決して安定していない世界情勢の中でも、あるがままに生きるこどもたちの心の声を届けたいと考えました。今回、ここで紹介するのは、美育文化ポケット編集メンバーが、海外から届けられながらも、受賞しなかった作品の中から、それぞれの視点で選んだ作品です。

 私たちは自分が選んだ作品を紹介しあいながら、あらためて児童画には、大人には描けない世界があること、そこには国や時代が変わっても、変わらぬこどもの真実があること、また逆に、その国だからこその、あるいはその子だからこその「かけがえのない」表現があることを再認識させられました。

 明るく美しい世界を描き出す表現からも、おどろおどろしい世界の表現からも、気取らぬ素直な表現からも、確かにいえることがあります。それは、どの作品からも、同じように自分と、自分とつながるあらゆる存在にとっての幸せを求め、よりよい、美しい未来を求めるこどもの声が聞こえてくるのです。(大橋)

…続きは本誌で

ひらめきが生まれる
生活素材とリサイクル素材

SUMMER 2026
curriculum design

カリキュラム・デザイン㊳

 カリキュラムのデザインは、過去から未来を見通す大人の思いと今をつくり続けるこどもたちの思いを編んでいくもの。大人の思いが強くなり過ぎていないか、こどもの育つ力を信じているかを振り返りながら、「これから」のアートカリキュラムを一緒にデザインしていきましょう。

 これからの時代を生きていくこどもたちを支えるのは、現実世界の複雑さに耐えうる力。生来備わっている本能を発揮する機会やそれを引き出す自然との接点が狭められている環境下で、明日を信じて生きていくために、保育や教育は何ができるのでしょうか。

 私たちが見守りたいのは自ら育つ姿。果実より、モノに潜む養分を求め、根を張る造形体験。日々の生活の中でであうモノたちを「自分」というネットで絡め取る創作体験。大人が生み出し、要不要で選別されるモノたちに対して、その役割を解き放ち、ひらめきから新たな意味を付与する創造行為。「遊び」という言葉でくくられるものではないけれど、「造形遊び」が保育や教育の課程に位置づけられているのは、逸脱や空想に満ちた「こども時間」を取り戻すチャンス。そこには色とりどりの花が咲く。手を伸ばせばそこにある人工物たちを「素材」として手渡すカリキュラムを、もっとデザインしてみませんか。

槇 英子+馬場千晶+秋山道広
TEXT BY MAKI HIDEKO/東京家政大学 特任教授/淑徳大学 兼任講師(P18-19),
BABA CHIAKI/昭和学院短期大学 准教授(P20-21,24,26),
AKIYAMA MICHIHIRO/芦屋市立打出浜小学校 教諭(P22-23,25-26)
写真協力/大和東もみじの森保育園(P18-21,24)、
芦屋市立打出浜小学校(P22-23,25)


カリキュラム・デザインの手がかりとして、表現の起点を 材料・環境から、 イメージ・思いから、 テーマや目的からの3つに分け、育む資質や興味関心への配慮をしやすくしました。アイコンの色で、平面(ピンク)・立体(青)・混合(緑)を示し、主なねらいについては、 発想(感性)、 工夫(創造性)、 かかわりの3つの記号で示しました。


…続きは本誌で


●書籍のご購入・お申し込み