『美育文化』とは『美育文化ポケット』バックナンバー『美育文化』バックナンバー購読しませんか?見本誌ご希望の方は


第6号 2015 Summer

『幼児の表現』
白梅学園短期大学 教授 花原幹夫

 平成元年に幼稚園教育要領が改訂され、平成2 年には保育所保育指針が改定され、それまでの保育内容で示されていた6 領域「健康・社会・自然・言語・音楽リズム・絵画製作」が、5 領域「健康・人間関係・環境・言葉・表現」となりました。この領域の捉え方は、従来の6 領域とは違い、5 つの窓口から幼児の発達を理解していくという主旨であり、領域「音楽リズム」「絵画製作」が単に「表現」に変わったということではありません。

幼稚園教育要領の内容の取扱いでは「他の幼児の表現に触れられるように配慮したり、表現する過程を大切にして」とあるように、幼児の自発的な表現プロセスを重視し、感性と表現に関する領域「表現」として位置づけられたのです。

約27 年経った現在、私たちは果たして保育現場での幼児の表現をそのような位置づけで共通理解していく努力をし続けているでしょうか? 幼児の表現を総合的に理解しながら、幼児の生活・遊び・表現・感性がしっかりリンクしていくための環境を通した保育を実践し続けているでしょうか?

 日常の幼児の表現を「表わす= 意思のある行動」と「現れる= 無意識に出てくる行動」と捉えつつ、幼児の表現についての議論、そして実践を常にし続けていくことが私たちの大きな課題なのではないでしょうか。

インタビュー
シンガーソングライター 新沢としひこさん

この「ポケット」という本は美術教育の雑誌ですね。
 実はぼくは絵を描くのがすごく好きで、子どもの頃から、「大きくなったら絵を描く仕事か、歌を作る仕事か、言葉を書く仕事かのどれかをしたい」と思っていました。事実、若い頃には、しばらく絵を描く仕事もしていたんです。それは絵本ではなく、遊び歌や手遊びなどのイラストを描くものでした。
 たとえば、子どもが「むすんでひらいて」をやっているときの様子をどのように描くかというのは、案外難しいんです。これはただ正確に描いたのではダメ。それでは説明図になってしまい、楽しい気持ちは伝わりません。保育者がその絵を見て、「こういうことならやってみたい」と思えるものじゃないといけないんです。ですから、そういう絵を描くには、やはり子どもの歌がわかり、絵が描けて、しかも子どもの保育の経験があった方がいい、そういう人はいないか、ということで、僕は一時期、保育雑誌などにイラストを描く仕事をしていました。

…続きは本誌で

目次

1 幼児の表現  花原幹夫

2 pocket interview
インタビュー
新沢としひこさん 
シンガーソングライター

6 biiku-navi report
美育NAVI訪問レポート ⑥
せんだい幼稚園  鹿児島県薩摩川内市
ナビゲーター:清田哲男

12 a curriculum for child care
保育のなかの造形カリキュラム
7・8・9月の造形カリキュラム
槇 英子+馬場千晶

18 practice
実践ポケット【保育園】
土と炎を感じて、つくる。
野焼きの活動から 川武啓介

20 実践ポケット【幼稚園】
子どもたちの生活の思いを描く
木都老克彦 

22 実践ポケット【低学年】
日々之紙三昧 
紙を味わい尽くす造形活動 宮内 愛

24 実践ポケット【低学年】
土粘土わくわく惑星
山田和美

26 実践ポケット【特別支援】
子どもたちが制作にのめり込む姿を目指して
市川陽子

28 drawing & painting
こどもの絵を聴く【幼児の部】
伊藤美輝 

29 こどもの絵を聴く【小学生の部】
高村弘志

30 keyword
連載 ポケットキーワード
第6回「森」水島尚喜

31 Q & A
連載 こどもが育つ造形Q&A
Q:どのようにすれば「学び合い」が生まれますか?
西村徳行

32 tools
連載 材料・用具のはなし 紙
第6回 佐藤賢司




『美育文化』とは『美育文化ポケット』バックナンバー『美育文化』バックナンバー購読しませんか?見本誌ご希望の方は
このページのトップへ