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第5号 2015 Spring

『子供の姿を見合い 交流する』
岡田京子 文部科学省 教科調査官

 ある幼稚園を訪問したときのことです。指先に白い紙を巻き付け、それにカラーペンで色を付けている子供たちがいました。後ろからのぞき込んだ私に子供たちはカラフルな指先を大きく広げて「ネイルなの」と満面の笑みで教えてくれました。

 また、ある小学校を訪問したときは、子供たちがいろいろな形の色画用紙を並べたり重ねたりしながら造形遊びをしていました。紙を組み合わせてロケットをつくった子供は、周りを見回し次の活動を考えています。しばらくすると、友達といっしょに紙の色や重ね方を工夫しながら、体育館いっぱいに色画用紙をつなげはじめました。

 幼児も小学生も自分の思い付いた活動に夢中です。いろいろな材料に触れながら、友達とともにかいたりつくったりすることを楽しんでいます。そこには必ずねらいを明確にして、材料や用具を準備している先生の姿があります。友達とともに学び高め合う活動を大切にして、共感的に子供の活動を受けとめている先生の声が聞こえてきます。

 子供が育っていく過程を考えると、幼児に関わる先生と小学生に関わる先生が子供の姿を見合い交流することは、とても大切です。目の前の子供たちにとって必要な指導が見えてくるからです。幼稚園や保育園で大事に育ててくれたことを踏まえて小学校の指導を考える。小学校で指導することは小学校に任せる。そんな気持ちで子供に向き合いたいものです。幼児のことも小学生のことも掲載されている「ポケット」。その役割に期待しています。

インタビュー
聖心女子大学教授 河邉貴子さん

私はもともと子どもの遊びの研究をしていたわけではなく、大学院までは子どもの運動発達、ジャンルで言うと「運動心理学」の研究をしていました。

これは論文を書くにあたって、遊んでいる子どもを一人ずつ、研究室のようなところに連れてきて、そこで言葉をかけて活動の様子を観察して、どんな言葉がどのような運動を促すのかということを研究したものでした。その後、大学院を出て保育者になりましたが、そのとき、このようなスタイルの研究は、あまり意味がなかったことに気づき、愕然としました(笑)。日常からまったく離れた場所で子どもを遊ばせることに無理があったということです。

…続きは本誌で

目次

子供の姿を見合い交流する 岡田京子 1

インタビュー 2
河邉貴子さん
聖心女子大学教授

美育NAVI 訪問レポート⑤ 6
袖師保育所 島根県松江市
ナビゲーター:松岡宏明

保育のなかの造形カリキュラム⑤ 12
4・5・6月の造形カリキュラム
槇英子+馬場千晶

実践ポケット【幼稚園】 18
日々の遊びの中で
おばけだいすき! 
橘田絵理

実践ポケット【保育園】 20
子どもの感性を育む造形活動
石川康代 

実践ポケット【小学校】 22
イロ・いっぱい!
カラフルスティック 
中條範子

実践ポケット【小学校】 24
すぺしゃるなえのぐ
鈴木陽子

実践ポケット【特別支援】 26
作品展を開こう 木村千里

こどもの絵を聴く【幼児の部】 28
花原幹夫

こどもの絵を聴く【小学生の部】 29
大津雅子

連載 ポケットキーワード 30
第5 回「センス・オブ・ワンダー」
水島尚喜

連載 こどもが育つ造形Q&A 31
Q:活動中の教師の「立ち位置」とその意味について教えて下さい。
西村德行

連載 材料・用具のはなし 32 
第5 回 絵の具
森泉彩子




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