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第1号 2014 Spring

『はじめの一歩』

 このたび、幼児と小学校低学年を中心とした幼年期の美術教育に焦点化した教育研究誌「美育文化ポケット」を創刊することになりました。

 ポケットという名称からは、幼い頃に歌った「ふしぎなポケット」の歌詞を思い出したり、ドラえもんの四次元ポケットを思い出したりするのではないでしょうか。

 叩くたびにビスケットが増えるポケットや、困ったときに解決してくれるツールを出してくれる四次元ポケットは、まさに私たちの夢の世界に繋がっています。

  (中略)

 私たちは、子供の造形表現活動の教育的な意味、その具体的な内容や方法を共有し合うことが必要でしょう。

 本誌は、アートの力を信じて保育・教育に取り組んでおられる先生に寄り添い、支えることのできる「何か」が提供できる「ポケット」となることをめざして、はじめの一歩を踏み出します。

創刊記念座談会  「アートで育つ、こどもが育つ」ためのポケットその1
秋田 喜代美 × 大橋 功 × 槇英子

大橋 今回、「美育文化 ポケット」の創刊に際し、ぜひ秋田先生にお話を伺いたいとお願いしましたところ快くお引き受けいただきました。ありがとうございます。

秋田 私、このポケットという誌名が素晴らしいと思っております。レッジョ・エミリアのローリス・マラグッツィが「創造的な教師にはふたつのポケットが必要」と言っていましてね。ひとつは、「確かな知識を入れるポケット」、たとえばアートならアートについてこどもにどのような素材を提供するのか、どのような技能を獲得させるのか、ということです。もうひとつは「不確かな問いを入れるポケット」で、こどもの声を聴く、わかった気にならないで、探求をしながら常に問い続けるという姿勢です。

槇 それは知りませんでした。発案者ですが(笑)。

大橋 ポケットという誌名の発案者は槇先生なんです。

秋田 いいなあと思って。先生向けの雑誌ということだったので、創造的な先生が増えるポケットはいいなと思いました。

大橋 本当に、いま秋田先生がおっしゃったように、創造的な先生を一緒に目指してやっていきましょうというのがコンセプトなんです。

秋田 レッジョでは、アートということを図工とか美術とかというよりは表現全体、乳幼児期の場合は日本でいえば領域「表現」に近い。音楽とか図工とかに分けるのではなく、特に美しさよさというものを感じる感覚、審美性というふうに呼んでいるものを育てる活動内容全体をさすと思うんです。乳幼児期に審美性を育成するのが大事だということをレッジョ・エミリアでは言っておられます。

槇 たとえば造形の素材。ものから可能性を引き出し、何かをつくっていく、という過程がすごく豊かなものであるにもかかわらず、なかなかそういうところに学びが見出せず、結果にばかり目がいく。そういったところをどうしたら伝えていけるのかなというのがポケット創刊の大きな目的のひとつだと思うんですね。

…続きは本誌で

目次

ごあいさつ 
はじめの一歩 
大橋功 1

創刊記念 巻頭提言 2
ドラえもんの「ポケット」
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム館長 伊藤善章4創刊記念座談会

創刊記念座談会 4
「アートで育つ、こどもが育つ」ためのポケットその1
秋田 喜代美 × 大橋 功 × 槇英子

美育NAVI訪問レポート① 10
誠心相陽幼稚園 神奈川県相模原市
美育NAVI:大橋 功

保育のなかの造形カリキュラム 16
4・5・6月の造形カリキュラム
槇英子+馬場千晶

実践ポケット【幼児】 22
土・砂・水でひろがる表現
粂原淳子

実践ポケット【低学年】 24
「やまびこ」になって!
西村德行

実践ポケット【特別支援】 26
障がい者支援と粘土造形教室
上田久利

こどもの絵を聴く【幼児の部】 28
羽渓了

こどもの絵を聴く【小学生の部】 29
奥村高明

連載 ポケットキーワード】 30
第1回「子ども」
水島尚喜

連載 こどもが育つ造形Q&A 31
Q:絵をえがくことが苦手な子どもの対応を教えてください。
花原幹夫

連載 材料・用具のはなし 32
第1回 和信ペイント株式会社
寺尾伸彦




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