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第15号 「感じる力」を育てよう
株式会社有隣堂 代表取締役社長 松信 裕


 100年以上にわたって本や文房具等を販売している。肝心な本や雑誌の販売に陰りが出てきておよそ20年。復調の兆しが見えない。読書をしない人(買わない人)が増えるということは、商売とは別に日本の将来が心配になるが、少しだけうれしいのは絵本や児童書の売り上げが伸びていることだ。

 教育者や学者ではないから難しいことはわからないが、人間は生まれて母親に抱かれ体温を感じて育っていく。その温もりを「感じる」ということが大切で、人間らしさとしてのスタートになる。感じがいい、いい感じ、感じが悪い、感じがする、嫌な感じ、感じ入る、等々人間は感じることがすべての出発点であるような気がする。感じて、考え、行動に移して社会を営んでいく。その感じる力を育てるのが絵本であり、物語りであり母親の読み聞かせであ り、本誌のテマである絵を描くことであると固く信じている。

 生徒が暴れたり刃物を振り回したりする「荒れた教室」という時代があった。本を読まないこどもたち。実は若い親も先生も本を読まずに育ってきたので読書の大切さを教えられなかったのだ。千葉県のある先生が授業の始まる前の10分を好きな本を読む「朝読」というのを始め、燎原の火のごとく全国に広がり教室も落ち着いてきた。

 世界で突出している少子化や人口減少の中で日本を守っていく力はやはリ感じる力を育て、自ら考え自立行動していける人を作っていく以外にない。もちろん人間愛に満ちたいい方向に感じるカだが。



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