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第12号 こどもの絵を読む 福島大学特認教授(美術科教育学)天形健
 絵の読み方にもそれぞれの研究会独自のものがあります。 それは指導観も多様であることを示しているのでしょう。研究会は、 情報交換を行い、 授業の質を高める大切な機会です。

 “絵を読む”とは、 何を見取り、 評価することなのか、 小学校の「ねらい」と「めあて」を参考に考えてみたいと思います。「ねらい」 は、 その授業を企画した先生の指導目的のこと、 そして「めあて」 は、 一般的にこどもの学習目標を意味します。 “今日はどんな材料 で何を描くのかな? ”と授業を楽しみにしているこどもたちに示す目 標が「めあて」です。“絵を読む”とは、 その「ねらい」の達成度や「めあて」の適性度に対する指導者の自己評価であると考えられます。

 こどもたちの生育環境や他の活動場面をよく知る先生方は、 こどもの絵の背景にある実情を踏まえ、 絵を読み、 絵の解説をされ ることがあります。 その解説が、 こどもたちの個別事情や突発的な現象である場合には、 その情報が他園や他校で活用できるとは限りません 。 優れた授業から貴重な情報を得ようとするとき、 その後の指導に活きる新たな認識を期待するものです。 それは、「ねらい」 の適否や授業改善に有効な情報であることが望まれます。 授業や評価を客観視しだ‘絵を読む”情報が求められるのです。

 図画工作などの題材は、 こどもの中で起こる成長や変化を期待 して企画されます。 そのため、 実践発表などでは、 その題材の「ねらい」が充分達成されたか、 意圏が有効であったかを、 実践発表者と参加者が共に考える機会としたいのです。 授業環境の設定が功を奏したか、 どの材料や技法がやる気を起こさせたのかを話し合うということです。 描きたがるこどもにも、 描きたがらないこどもにも、 どのようにアプロ ーチすることが適切な指導なのかを検証する場としての期待があるということでしょう 。 先生方は互いに学び 合うからこそ、 教師力や指導力が進化し続けるのだと思います。



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